名取天文台

宮城県名取市を中心に活動している学生による移動式天文台「名取天文台」のブログです。

もうすぐ七夕!天の川近くの星雲をご紹介します♩

皆さんこんばんは!名取天文台のこにしです。

 

名取天文台のブログは本来、はたけさんとこにしで共同運用をするはずが、これまでこにしは更新ができていませんでした(はたけさん、ごめんなさい…🙇)。

これから不定期に更新をしていければいいなと思っています!

 

 

さて皆さん。まずはこの写真をご覧ください。

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右上 M20 三裂星雲・左下 M8 干潟星雲 撮影:名取天文台

Nikon D5600・BORG 72FL(レデューサーあり)・Vixen AP赤道儀


左下には赤紫色の大きな星雲が。そして右上には南北で色が分かれた2色のパステルカラーがきれいな星雲の、2つの星雲が見えます。

 

この星雲、天文ファンの皆さんにはどうやら馴染みがあるようですが…?

 

私にはわからなかったので調べてみたところ、この星雲は右上にあるのがM20 三裂星雲、左下にあるのはM8 干潟星雲と呼ばれている星雲だそうです。

 

ではまずはこの2つの星雲の名前の由来から。

 

M20の三裂星雲の手前には暗黒星雲が存在することで、地球から見ると三つに分裂しているように見えることから三裂星雲と呼ばれているそうです。星雲自体が分離しているわけではないようですが、北側と南側で色が分かれているのは何故なのでしょうね。

 

そして実は、左下の綺麗な赤紫色のM8干潟星雲にもよ~~く見てみると暗黒星雲が存在しています。星雲の上を横切るようなぼんやりとした黒い線が入っていることで、地球から見る星雲の姿が干潟に見えることから干潟星雲と呼ばれているみたいです。

 

ところで、M20の明るさは9.0 等級だそうで、空の状態がよく澄んでいるところでは望遠鏡なしでもぼんやりと見えるそうですよ。肉眼だとぼんやりしてしまうような星雲も、画像処理をすることでこんなに色鮮やかできれいな姿を見せてくれるんですね。すごいですね。

 

では最後に、この2つの星雲はいったいどこで見られるのでしょうか?

実はこれらの星雲、天の川付近で見えるそう。まさにこれからの季節にピッタリの星雲です。

本日が6/26なので、7/7の七夕はおおよそ2週間後になります。東京は梅雨…というにはあまり雨が降らないような気がしますが、果たして今年の織姫と彦星は無事にお空で会うことができるのでしょうか…?ちなみに私は花より団子なので、晴れでも雨でも七夕の日には三色団子を食べて過ごします。

 

七夕といえば、短冊に書くお願いごともありますね。

私は「いつも名取天文台を応援してくださる皆様が、良い天文ライフを送れますように🌠」と願っております! 大学の単位も取れますように…

 

皆さんは今年の七夕、どんなお願い事をしますか?

よければコメントなどで教えてください*^^*

 

 

最後になりますが、明日の名取天文台Cosmo Caféの公開収録のお知らせです!

先週はラジオをお休みしてしまいましたので、明日6/27(日)21:00~第15回目の収録になります。30分間のラジオ、企画は絶賛考え中です!お楽しみに!

 

↓チャンネル登録よろしくお願いします!

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それでは👋

 

こにし

梅雨の晴れ間に天体撮影ー北アメリカ星雲ー

こんにちは

名取天文台のはたけです。

梅雨時でなかなか撮影できない日々が続いていますが、先日晴れ間に恵まれて天体撮影ができました!

※撮影の合間にオンライン観望会の配信テストも行いました。

community.camp-fire.jp

 

今回撮影したのは、北アメリカ星雲・干潟星雲・亜鈴状星雲・M57などなど...です。

今回はそのうちの北アメリカ星雲をご紹介します。

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アメリカ星雲 撮影:名取天文台

Nikon D5600・BORG 72FL(レデューサーあり)・Vixen AP赤道儀

 北アメリカ星雲とは、北アメリカ大陸の形に見える星雲です。

私は下の写真のように見えるんですが、皆さんはどうでしょうかね?

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 この北アメリカ星雲は、夏の大三角を構成する星の1つであるデネブの近くにある星雲です。

夏の大三角は街中でもよく見えますが、北アメリカ星雲は町明かりにかき消されてしまうため見ることはできません。

今回の写真も街中からの撮影ではあるものの、カメラと望遠鏡、そして画像処理によって星雲の姿を炙り出してみました。

肉眼では見えないけれど、たしかに存在している宇宙の姿を見ることができる点が、天体観測の楽しみの1つだと考えています。

そんな宇宙の姿をこれからもブログでご紹介していきたいと考えていますので、お楽しみに!

 

ー撮影に関してー

町明かりの中からの撮影だったので今度は暗い空で撮りたいですね!

梅雨明けが待ち遠しいです。

あとフラットがその場で撮れるようにトレース板を買うか検討中。 

 

ー最後にお知らせー

名取天文台では、実際に撮影した天体写真を使ったVRプラネタリウムをオンラインSHOPで販売しています。

無料公開動画もありますので、もしよかったらオンラインSHOPを覗いてみてください!

natotenshop.stores.jp

オンライン観望会の配信安定化を目指せ!!試行錯誤のいろいろ

こんにちは

 

名取天文台のはたけです。

 

名取天文台ではオンライン観望会を開催しているわけですが、永遠の課題があります。

 

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それは「配信が安定しない!」ということです。

 

YouTube配信をするためにはネットワークが必要です。

名取天文台ではスマホからテザリングをしてwifiを飛ばして配信しているのですが、それがどうも安定しないのです.....。

さらに、配信したい場所は見晴らしがよくて、町明かりから離れていて、星がよく見えるような場所なので必然的に町から離れます。

すると通信環境はより悪くなってしまうのです....。

 

名取天文台ではこれまで何度も試行錯誤を重ねて配信の安定化を図って決ましたがどうにも結果は今一つ。

 

しかし!!名取天文台は絶対にあきらめません!

今回は、名取天文台の不安定配信に休止符を打つべく色々な策を考えてみました。

 

1.複数の携帯会社の回線を使えるようにする案

2.有線LANを用いる案

3.PCのスペックを向上させる案

 

1.複数の携帯会社の回線を使えるようにする案について

まず1の案についてですが、これまで名取天文台ではdocomo回線のみを使用していました。ですが、ネットワークエリアを見ると、場所によってはdocomoが弱かったり、他の携帯会社の回線が強かったりするのです。そこで当団体のメンバーである、ドーム君のスマホからデザリングができるようにし、au回線も使えるようにしました。

これによって、docomoauの両方の回線が使えるようになるので配信場所によって電波が強い方を選べるようにする作戦です。

 

2.有線LANを用いる案について

この案は、無線でのネットワークに見切りをつけて、有線LANで配信して安定させようというものです。たしかにイメージ的には配信は安定しそうです。

ただこの案には、有線LANが近くにある場所でしか配信ができなくなってしまうというデメリットがあります。配信場所の制限を大きく受けてしまうことになりそうで、微妙な案ですがとりあえずやってみるつもりです。

 

3.PCのスペックを向上させる案

これは現行のPCで配信を行う際に、パソコンが負荷で固まってしまうことがあることから、それを防ぐためにより高いスペックのPCを導入する案です。

一応こんな予定です↓

現行 i5第10世代・8GB・グラフィックなし

購入予定 i7第10世代・16GB・RTX1650Ti

PCは自分で購入する予定ですが、配信のみならず画像処理にも使えそうかなーと思っています。

 

とりあえず今考えているのはこんな感じです。

もし配信を安定化させるにあたって何かいい案があったら教えてください!

 

そのうち結果報告しようと思います。

 

それでは~~~。

 

名取天文台ではオンライン観望会を無料で継続していくためのご支援を集めさせていただいております。

もしよろしければ以下のリンクを見ていただけたら嬉しいです。

community.camp-fire.jp

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名取天文台の資金事情について

こんにちは

 

名取天文台のはたけです。

 

本日、当団体でオンライン観望会継続の資金を集めるコミュニティを開設させていただきましたところ、とあるフォロワーさんからどこに巨額の資金が必要なのか教えてほしいという質問をいただきました。

 

そこで今回は、名取天文台の資金事情についてお話しようと思います。

名取天文台で必要になる資金は、固定費・変動費・開発費です。

それぞれについてお話していきます。

 

・固定費について

 名取天文台では、宮城県名取市を中心に活動しており、市内に事務所を借りています。そこでは業務を行うことはもちろんのこと、各地でイベントを行うための備品なども保管されており、移動式天文台の拠点としての役割を持ちます。この事務所の家賃が主な固定費にあたります。また、VRプラネタリウムを作成するためのソフトや配信に必要なソフト代、通信費なども固定費として毎月かかってきます。

 この固定費は年間数十万円かかっており、当団体の活動を応援して下さっている企業の皆様からの協賛金によって賄われています。

 

変動費について

 変動費とは、名取天文台でイベントを開催する際に必要になる経費のことです。さらに言えばイベントをすればするほど出費がかさむ費用です。

 具体的には印刷費や交通費、必要であれば宿泊費などがこれにあたります。この変動費に関する名取天文台の考えは、サービスを提供させていただく人に最低限ご負担いただくというものです。企業協賛によって賄うことができれば、すべて無料で開催できるのかもしれませんが、それをしてしまうと年間に実施可能なイベントの回数が制限されてしまい、柔軟なイベント設定ができなくなると考えています。そのため、イベント単体でも変動費を賄える収益を出すことを目指すというのがイベント全般に関する当団体の考え方です。

 

・開発費について

 開発費は、名取天文台で実施するイベントの実現を目指すにあたり、さまざまなことを試行錯誤したり準備したりする費用です。オンライン観望会の例でいえば、配信用のPCを長時間動かすためのバッテリーや、配信用のカメラなどを購入しました。

 当団体ではこの開発費がどれくらい確保できるか?というのを重要視しています。なぜならば、開発費は名取天文台で様々なことを実現する上での原動力になる費用だからです。資金を確保し、自由に試行錯誤できる環境を整備することが、皆様に楽しんでもらえるコンテンツを作成する上で重要になると考えています。

 

・最後に

 最後に今回コミュニティによって集めた資金が何に使われるのか?ということについてお話します。今回の資金調達によって賄いたい費用は、オンライン観望会の変動費と開発費です。オンライン観望会は見晴らしがよく、星がよく見える場所で開催したいと考えています。そこへ移動するための交通費や宿泊費をコミュニティによって集めた資金で賄い、毎月美しい星空を全国の皆様にお届けできればと考えています。

 開発費については、大きな天文イベントの配信に向けて試行錯誤を重ねる費用と考えています。天文イベントはそれぞれ特性が異なるため、必要な機材も変わってきます。それに向けて機材協賛をしていただいている企業様と相談し、最低限の出費で最大の効果が得られるような機材投資を吟味して実施していきたいと考えています。

 

以上が名取天文台の資金事情でした。

 

今回コミュニティによって集めた資金は、オンライン観望会を行うのに必要な交通費・宿泊費と、天文イベント配信に向けた準備費用に充てさせていただきます。

 

これからも皆様に楽しんでいただけるようなオンライン観望会を開催するために頑張ってまいりますので、もしよろしければご支援していただけたら嬉しいです。

community.camp-fire.jp

 

 

オンライン観望会継続のためのコミュニティ立ち上げについて

みなさんこんにちは
 
名取天文台のはたけです。

先日の皆既月食オンライン観望会では、2200名の方にご参加いただき、日本全国の方と皆既月食を楽しむことができました!たくさんの方に見に来ていただけて、とても嬉しかったです!
見に来てくださった方々、本当にありがとうございました。
当団体としては今後もオンライン観望会を継続し、より多くの人に星空を届けていきたいと考えています。
 
ですが、継続には資金が必要であるため、6月より有料化することを決定しておりました。  
 
しかし今回、無料配信によって星空へのハードルを下げているからこそ、けた違いに多くの人に星空を届けられることを知りました。
 
そこで有料化の方針を変更し、今後もオンライン観望会を無料で配信していきたいと考えています。それにより、日本全国の1人でも多くの子どもたちに星空を届けていきます。
 
その上で、無料配信を実現するために必要な資金を有志によるご支援で賄っていければと考えております
 
またご支援については、キャンプファイヤーのコミュニティ機能を活用することにいたしました。
当団体の理念にご賛同していただける方は以下のリンクよりご支援していただけたら嬉しいです。
※毎月500円~からご支援していただけます。
 
これからもオンライン観望会をレベルアップさせていきたいと思っておりますので応援のほどよろしくお願いいたします。
 
名取天文台

皆既月食オンライン観望会

こんにちは

名取天文台のはたけです。

 

先日皆既月食オンライン観望会というのを名取天文台でやりました。

当団体として目指したことは、「天体観望の楽しさを遠隔地にいながら共有し、

日本全国の人と皆既月食を楽しむこと」でした。

 

ぶっちゃけオンラインイベントというのは「なんとなくやった気になるだけ」になる確率が非常に高いものだと思っています。

実際に成果を得ようとするととても難しい。

 

コロナ禍以降オンライン観望会に舵を切った名取天文台ですが、常に

「オンライン観望会だからこそできることはなにか」

「コロナ禍で生み出すべき価値は何か」

という2点をずっと考え続けていました。

 

そんな中で、名取天文台が見つけ出した答えが、「天体観望の楽しさを遠隔地にいながら共有し、日本全国の人と天文現象や天体観測を楽しむこと」でした。

 

人とつながることが難しいコロナ禍でも、同じ空間や楽しさを共有して楽しめる可能性が星空にはあるのだと思っています。

 

そして迎えた皆既月食オンライン観望会。

チャットで日本全国の方と空模様の話や、宇宙の話などいろいろな話をたくさんしました。

 日本全国の方と皆既月食を楽しむことができてこれまでで一番楽しい皆既月食でした。

 

アンケートである方がこんなことを言っていました。

「全国の方とこの時間を共有できるなんて凄い時代だなと思いました。」

本当にすごい時代になったものです。

 

でもこの時代をどう活用するのかは私たちにかかっているのだとも思います。

今回2200名の方に皆既月食オンライン観望会を楽しんでいただけました。

正直大成功だと思っていますが、チャンスをものにする力が当団体にあっただけで、実際チャンスを得られたのは運によるところが大きいと思っています。

このチャンスをこれからどう生かせるのは当団体次第なのでしょう。

頑張ります。

 

最後になりますが皆既月食オンライン観望会にご参加くださった皆様本当にありがとうございました。

皆様と一緒に皆既月食を楽しむことができて本当に楽しかったです!

 

↓もしよろしければチャンネル登録よろしくお願いします。

www.youtube.com

 

 

 

 

 

ブログを初めてみました

こんにちは

名取天文台のはたけです。

ブログをはじめてみました。

 

いろいろ手探りでわからないことだらけですが、名取天文台のこにしと楽しみながら進めていきたいと思っています。

 

よろしくお願いいたします!

 

名取天文台のはたけ (@Natori_hatake) | Twitter

名取天文台のこにし (@Natori_konishi) | Twitter